君に会うために来たんだよ。 山奥にひっそりと佇む君に。
電車とバスを乗継ぎ4時間、さらに山を登ること6時間。 前日の雨でぬかるんだ足元に何度も足を取られながらひたすら山頂を目指し、そこから尾根伝いに沢と2つ目の山越え、さらに小川を遡る。 徐々に爆音が近づいてくる。 夕方、辺りがどんどん暗くなるのを実感し内心ドキドキしながら、ついに目標に到達。
深い森の奥の大きな滝。 言葉が出ない。 美しさと共に恐怖感が張り詰めている。
ずぶ濡れの靴とズボン、ガクガクの足、かかった時間とお金、 すべてはこの鳥肌のために。
[ R E T U R N ]