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それからどれくらいの時間がたったのでしょうか。
一瞬だったのか、数分だったのか、それとも数日が過ぎたのか。
蝶は目を覚ましました。
どうやら気を失っていたようです。
体はなんともありません。
無事だったのでしょうか?
ふと前を見ました。
カマキリがいます。
あぶないっ。
でも何か様子が変です。
蝶は周りを見渡してみました。
目の前のカマキリは本の挿絵でした。
先ほど襲ってきたカマキリは何だったのでしょう。
夢だったのでしょうか。
それとも神様が助けてくれたのでしょうか。
そよ風に乗って甘い香りが運ばれてきます。
蝶は匂いに誘われ飛び立ちました。
それはよく晴れたある朝の出来事でした。
END
[ R E T U R N ]