9/21 出会い

 

久しぶりに時間が出来たので個展、映像展めぐり。

軍艦島の写真、映像の個展 (原宿デザインフェスタ)

ネット上で偶々見かけた廃墟の写真があまりに美しく、製作者を調べたらちょうど個展を開いているということで足を運びました。

まず驚いたのは壁一面に貼られた、フィルムで撮影されたという数々の廃墟の写真。
圧倒的存在感がありました。
現実と虚構の境目のような不思議な空間。
人間の技術と自然の力のコラボレーションで出来たものたちは不思議な魅力がありました。

そして軍艦島の映像作品。
安定した撮影と編集、これはもう映像のプロのスタッフたちでもなかなか作れないであろうクオリティーでした。
製作者の大西さんに話を聞いたら、やっぱりプロの方でした。
時間を見つけては趣味で撮影されているとのこと。
そのアグレッシブな姿は見習っていかなくては。

インター・カレッジ・アニメーション・フェスティバル (セシオン杉並)

こちらは美大、芸大の生徒さんたちの映像展。
かなりのクオリティーで驚き+焦りも感じました。
映像をやるなら専門学校しかなかった時代は終わったようです。
大学で映像が学べるなんていいなぁ。

多摩美術大学の作品数本を見たところでタイムアップ。
仕事の連絡が入り、そのままCM製作で五反田に行き徹夜に。

短い時間でしたが久しぶりに個展をまわり、いろいろな人に出会えました。
次はいつ行けるかな?

 

 

9/17

 

ある計画をスタートしました。
うまくいけば1ヶ月後に報告が出来そうです。

 

 

映画”ラブドガン” 試写 (イマジカ)

 

イマジナリーでCGを担当した映画、ラブドガンの1号試写に行ってきました。

初め脚本を読んだ時は美しい映像が浮かんで来るようでしたが、完成版は暗く湿っぽい世界でした。
ちょっとイメージと違ったかな。
CGの合成は馴染ませがちょっと甘かったみたい。

渡辺謙作監督作品
永瀬正敏主演

来春公開予定です。

 

 

アンテナ、伸ばしてます

 

久しぶりの神楽坂の映画館。

ぷりてぃ・ウーマン (渡邊孝好監督)

とても澄んだ涙が頬を伝いました。
分かりやすくて、嘲笑でない笑いに溢れていて、切なくて、勇気づけられて。
これが映画だよね。


マナに抱かれて

期待していたのにこれは酷い、酷すぎる。
あまりにお粗末。
ストーリーにも役者の演技にも身体が全力で拒否反応、気分が悪くて途中退席です。


やるせない気分のまま江戸川区のヘアショー"粋2003"へ。
前回のヴェルファーレと比べるとこじんまりとした感じだけど親近感の持てる舞台でした。
非常に荒削りだけど勢いは十分伝わりました。
全てのステージを通して言える事は、私が舞台演出をしたくなりました。

 

 

空をじっくり眺めたことはあるかい?

 

ポッカリ空いた予定表。

なんだかずーっと走り続けていた気がする。
朝起きてする事が無いってなんて幸せなことだろう。

朝7時、気持ちよく目覚め掃除機をかける。
サンドイッチを持って荒川の土手に行く。
草むらに寝転びボーとしてみる。
グラウンドで声を張り上げる少年野球チームを眺める。
目に入ったものを全てカメラに収めてみる。
夕方のスーパーに行ってみる。
カレーを作ってみる。
赤ワインとトマトケチャップを入れてみる。
早寝してみる。

すべてが新鮮。
いつもと全く違う私がいる。
忘れていたものを色々思い出したようだ。

それは頬を伝う風。
それは香ばしい土の香り。
それは瞼の裏を紅く熱くする太陽の力。
それは空の蒼。

最近、空をじっくり眺めたことはあるかい?

 

 

青く苦い小さな果実

 

ふらつく視線の先の空は滲んでいた。

実は楽しみにしていたプロジェクトが開始直前に無くなってしまいました。
ある有名アーティストのミュージッククリップの仕事でした。
技術的にかなり高いところを求められていて、非常にやりがいのある作品でした。
そのための下調べ、新しいプログラムの検証などを進めていき、いざ撮影!の直前のことでした。

経験、実績からいえばこの結果は当然なことだろう。
だけど仕方がない、なんて言葉で終わらせたくはない。
仕方がない、なんて言葉で私自身を慰めようとは思わない。

今は青く苦い小さな果実だけど
より多くの光と栄養を吸収して
紅く甘い大きな果実になろう

 

 

夏の終わりの土手で

 

あるCMのCG合成を担当することになり、撮影現場の荒川土手に行ってきました。

今ごろになって激しく燃え出した太陽の照りつける下、青々とした土手、見渡す限り視界をさえぎるもののない場所。
とても気持ちよい風が流れていました。
東京の近くにこんな場所があったんだ…

主演の飯島直子さんが自転車にのって土手を走る、なかなか絵になっていました。
そしてエキストラの女子高生100人の視線はなかなか凄いものが。

 

 

積み上げられたドリンク剤

 

一週間で自動車を4台製作しました。

まるで冗談のような成り行きで自動車4車種、CM三本分の合成まで。
しかも発売前の車なので資料は数枚の写真のみ。
もうなんというか、冗談でしょ、冗談だよね?

打ち合わせから一週間後、4台の車が出来上がっていました。
私自身が一番びっくり。
まさか出来ちゃうとは。

この仕事を通してかなりの技術力の向上になりました。
ただ、自動車の仕事は当分したくないです。

 

 

朝日に煌く街並みを背に

 

極度の疲労感に包みこまれながらも湧き上がる達成感に心地よさを感じる。

急激に明度を増す窓の外。
強い光に目の絞りが追いつけない。
すずめの鳴き声。
キラキラと浮遊する無数の光が空気の存在を感じさせる。

やっと帰れる!
出来上がったばかりのデータをCD-Rに焼いている間、ソファーに身体を委ねる。

…ハッと我に帰ると窓の外は真っ暗になっていました。

 

 


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