11/30

 

先日買って冷やしておいたリアルサングリアホワイト、蜂蜜のようにトロッとした白ワインを飲みながら。
グレープフルーツの香りのキャンドルを燈して。
Chicaneを聴く。

なんだか久しぶり。

9月ごろかな、走りはじめたのは。
これが終わったら休もう、と思いながら次々と来る仕事をこなしているうちに師走は目の前。
段々と面白くやりがいのある仕事が増えてきて、ついつい走ってしまう日々。
身体は悲鳴を上げるけど、全力で走ることは好き。

甘いワインはついつい飲みすぎてしまう。
Chicaneの静かなうねりの中に溶け込んでしまいそう。
ほろ酔いの頭には落ち着いたメロディアスなストリングスが丁度良い。

ハマヤスがイマジナリーに加わってくれたのも9月だったかな?
主にボケ担当CGクリエイター。
最初はどうなることかと心配してしまったけれど、今では無くてはならない戦力に。
これからもよろしくです。

問題は合志の親分だな。

そろそろ会社化しようかな。

来週の授業、なに教えようかな。

…まだまだ夜は長い。

 

 

11/29

 

ゲームのCG打ち合わせ10分前、資料の入ったPCが壊れる。
OSの復旧後、個人データが全て消失。
なんてこったい。

マッキー、ゴメン。

 

 

短編映像製作

 

ハッチエッグさんからの依頼で一本、短編映像を製作することになりました。
企画から製作まで全て任せてもらえたので楽しみです。
久しぶりの新シナリオ、どうやっていこうかなぁ。

本当に好きにさせてもらってクライアントにも喜んでもらえる、これが目指すところかもしれない。

 

 

11/26

 

朝から連続6本の打ち合わせ。
最後の打ち合わせが終わったのが深夜3時。
まったく作業が出来ないまま一日が終了…
年末特番のタイトルかぁ、もう2002年が終わってしまう。

 

 

戦艦大和の最後 ロケ

 

NHKハイビジョン番組の撮影に参加してきました。

今回の撮影は俳優の村上淳さんが戦艦大和のCGを作っている設定(^_^;)
もちろんMAYAで。

朝7時にイマジナリーの最速マシンとMAYAを持って出発、9時に現地入り。
2台の17インチ液晶モニターを並べてマシンのセットアップ。
美術さんがマシンの会社ロゴに全てテーピングをしているけど、モニターを見れば思いっきりMicrosoft、A/W MAYA。

今回の撮影は映画撮影と変わらないスタッフ、機材。
カメラはあのソニーのシネアルタ、レンズもフィルム撮影と同じような内部にフィルターの差し込める巨大なもの。
ハイビジョンなのに映画とまったく変わりない豪華さに感動。

本番までの間、撮影で使うネコ、タカハシとスエキチと戯れる。
まったく、可愛すぎる。
"さわりたいか、しょうがないから背中なでさせてやるぜ"って表情がなんともいえない。
村上さんと買主さんと3人で悦に浸る。

撮影が始まったのは2時ごろ。
撮影の様子をそばで見ていましたが驚かされることがいっぱい。
一番驚いたのは照明さんの仕事。
たった1カットの撮影にライティングを1時間ほどかけて決めていくこと。
そして1カット撮影が終わるとまた1時間かけて照明を決めて…の繰り返し。
作業はものすごく早くて的確で、天才的なセンスを持っているのは明確。
そんな彼らが1時間もこだわって作り上げるライティングは本当にため息しか出ません。
全てのスペキュラーとハイライト、影を自由自在に扱っていました。
独学のCGクリエイターのライティングなど足元にも及ばないと痛感しました。

撮影された絵はリアルタイムにHDのマスモニで確認できるのですが、その色味にも感動。
実際のセットも美しいけれど、シネアルタのフィルターを通した絵はまさに映画の色。

もう何もかもがすごくて見とれていました。
プロのこだわりによって作り出される映像。
美しくないわけが無い。

夜中になり、MAYAのオペレーションの撮影。
何十人もが見守る中、戦艦大和のモデリング中の撮影やらカメラスルーアニメーションの撮影をしました。
スタッフの皆さんに大和のモデルを褒めてもらえて嬉しかったです。
何日もの徹夜が報われました。

こうして数多くの驚きと新鮮な体験をした撮影は深夜3時に終わったのでした。

O.A.は来年1月らしいです。
ハイビジョンなので電器屋の店頭で立ち見予定(-_-;)

 

 

もしも

 

もしも時間が止まってくれたら。
もしも全てが変わらず今のままでいてくれたら。

いつまでも変わらないと思っていたものが、実は変化していた。
変化が怖くて知らず知らずに目を背けていたのかもしれない。

何が正しいのかわからない。

もしも時間が止まってくれたら。
もしも全てが変わらず今のままでいてくれたら。
それを考えなくても済むのに。

 

 

落ち葉の波に乗って

 

銀杏並木に風が吹き、黄色や赤の葉が雪のように降ってくる。
道端に積もった枯葉の山は風に乗り、波のように押し寄せては退いていく。

一年で一番美しい季節。
そして一年で一番切ない季節。

 

 

11/11

 

4日泊り込み。
辛い…。

 

 

戦艦大和

 

NHKハイビジョン用ドラマ向けに戦艦大和製作中です。
資料としてタミヤ模型の1/700のプラモデルを買って使っています。
この模型、ものすごく細かくって正確に出来ているのにたったの2000円。
恐るべし、タミヤ。

戦艦大和の歴史を調べていくととても切なくなってきます。
世界最強の大砲。
どんな大砲も魚雷も跳ね返す船体。
これら、超弩級の戦艦を作るために注ぎ込まれた数え切れないほどの人々の努力。
しかしその汗と努力、そして最新の技術の結晶のたどった結末は…
すでに戦いの中心となっていた飛行機に対して成す術の無いままあまりにもあっけなく海に沈んでいく。

実際、このドラマの撮影に参加することになりそうです。
オンエアーが楽しみ。

.

 

ブランコ

 

ある大企業のVP製作でのこと。
"図にパースをつけないで立体感を出して”

矛盾したものを作るのが一番大変。
ブランコのように行ったり来たり。

 

 

???

 

深夜1時ごろ、自転車で事務所からの帰宅途中。
数メートル先を照らす自転車のライトのなかに突然地面に横たわる黒い塊が現れました。
急ブレーキ、急ハンドルで何とか避けられましたが、よく見てみるとそれは自転車にまたがったまま倒れている人でした。
事故にでもあって倒れた人なのか?
急いで駆け寄って大丈夫ですかと声をかけました。

"興味持たないでください”
その人は平然としてそんな言葉を繰り返しました。
???
興味持たないでください?
…どういうことなんでしょうか。

宗教?
なにかの罰ゲーム?
いろんな意味で怪しい匂いがプンプンしていました。

 

 

11/4

 

夕暮れに自転車を走らせ東京大学に向かう。

空に浮かぶ雲はオレンジに輝き、地平線は赤く燃える。
すでに冷たくなった空気が少しずつ身体から熱を奪っていく。

どこかノスタルジックなこの季節。
もうすぐそこにコートの季節がやってきている。

 

 

激しい感動の波にのまれて

 

深夜偶々つけたTVで流れていたドラマ。
吉本の山田花子ちゃんが主演で臓器移植を通して人の死について画いたドラマ。
「ごきげんいかが?テディーベア」

切なさとやるせなさと感動の波に心が溺れました。
見終わった後もずっと心臓が締め付けられるようで苦しかったです。
花子ちゃんの黙ったキャラがものすごいリアリティーで、どんな言葉よりもストレートに感情が伝わってきました。
普段とのギャップがあまりに強烈なインパクトを与えてくれます。
本当にすばらしいドラマでした。

ネットで検索して分かったのですが、このドラマは毎日放送開局50周年記念として製作されたもので、
2001年度 文化庁芸術祭テレビ部門 優秀賞受賞作品
…文化庁芸術祭優秀賞、たしかに納得です。

 

 


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