源流

 

いつのまにか下流に流されつつある
穏やかな流れは油断を生み、激しい流れより危険なものとなる
気付いた時にはすでに足の届かない深みとなっている

 ***

流れに身を任せ、大河、そして海を見るのも良いかもしれない。
多分それが大多数の人の目的なんだろう。
どこまでも広がる海は全ての河のたどり着く場所。

私も海に向かうのか?
その前に源流、源泉を見てみたい。

流れに逆らって海から源流に向かうのは不可能である。
だったらその前に源流、源泉を見てみたい。
流れは小さく冷たいけれど、果てしなく透明である。

 ***

上流を目指す旅の途中、穏やかな流れの場所で休んでいた
その流れは油断を与え、そしていつのまにか下流へと身を運んでいく

少々休憩が長すぎたのかもしれない。
感覚が戻るまで時間がかかるかもしれない。
進む方向は分かっている。
一歩ずつ、確実に。

今出来る唯一にして最良なこと。
一歩ずつ、確実に。

 

 

8/20

 

アツアツのカレールーを腕にかけてしまって火傷。
なにやってるんだか…

ここのところカレーで災難続き。
LEE*30の激辛カレーで声が出なくなる。
翌日、ほかほか亭のレッドカレーでまたまた声が出なくなる。

…なにやってるんだか。

 

 

8/18

 

打ち合わせからちょうど2ヶ月、今日映画の仕事を無事終了させられました。
作りこむ時間をいただけたので満足のいく仕上がりになったのではないかと思います。

最後の最後、動きの速い生物のモーションをどう見せていくかが難問でした。
夏休み返上で試行錯誤してみた結果、モーションブラーではなくフレーム合成でうまくいくことを発見。
24f/sのフィルムに4倍の96f/sでCG部分をレンダリングして合成。
数秒のカットに600枚近いレンダリングを行いました。

どのように仕上がっているかは10月の公開日まで待たなくちゃ。
絶対見に行きます!!

 

 

8/14

 

深夜2時過ぎの玄関先は猫の国。

本当に小さな子猫たちが10匹くらい、寄り添いあってちょこんと座ってました。
みんなでベルセウス流星群でも見てたのかな?
そんなことを思わせるほのぼのした空間でした。

そんな玄関先の雰囲気を邪魔するわけにもいかず、いつまでも家に入れないのでありました。

 

 

映画用合成

 

天候などの問題で延びに延びていた撮影が無事終わり、手元に映像が届きました。
フィルムの絵、美しさがぜんぜん違いますね。
撮影にかかわっている人々のこだわりが感じられます。
これからいよいよCGとの合成作業です。

撮影時にマーキングをしておいてもらえたのでトラッキングはうまくいきそうです。
ただ予想外にカメラの動きが速かったのでMAYAでモーションブラーをどう出していくか。
一番の問題はフィルム解像度での作業にマシンが悲鳴あげてます。
1GBのメモリーを積んでも3秒しかプレビュー出来ないです。
とりあえずMAYA上で実写の世界を構築してカメラの動きを考えてみよう。

 

 

恐怖のマスク抜き

 

ここ数日間、あるCM製作をしていました。
この依頼というのがものすごいもので…
映像素材が無いのでCGで何とかしてほしいと…

素材無しで何をしろと?
おまけにこの日数でですか??
でもこういう経験も良いかも。
引き受けたからには全力で取り組ませてもらいました。
4日ほど泊り込みになりましたが…。

唯一使える素材として、俳優さんたちの写真撮影の様子をDVカムで離れて撮影した映像をいただきました。
小型のminiDV民生機を手持ちZOOMで撮影したもの…
もう八方塞がり、手も足も出ません…

とりあえず背景にいろんなものが写っているので消しこむ作業。
当然ブルーバックではないので一枚一枚手書きでマスク抜きしました。
動きが少ないのが唯一の救い。
丸一日かけてアフエ上で合計十数レイヤーを使用してのマスク抜きが終了。

カット割り、VFX、コンポジットを終えたところで女優さんの所属事務所からクレームが…
右からの顔の撮影はNGですって!!
もう泣くしかないです。
最初に言ってよ…、そのまえにちゃんとブルーバックで三脚立てて撮影させてよ…

色々と有りましたがいい経験になりました。
少なくともマスク抜きの技術はかなりアップ。
こういう作品の場合は如何に効率よく進めていくかが重要だと実感しました。
全体の流れを把握することが大切。
勉強になりました。

 

 

8/4 アフターエフェクト講師

 

デジタルハリウッドでアフターエフェクトの講義をしてきました。
アフターエフェクト(ポスプロ)の重要さを分かってもらいたかったのだけれどうまく伝わったかなぁ。
でも2時間では操作法の説明だけで限界でした。
丸一日でも話し足りないくらいなのに。

良い作品が出来上がることを期待してます。

 

 

ズレ

 

ちょっとしたすれ違いが大きな亀裂を生む。

 

 

レンダーサーバー

 

今回購入したMAYAのバージョンではレンダリングライセンスが無限になったようです。
ということはレンダリング専用のマシンをネットワークでつないでおくだけでMAYAを大量購入する必要なし!
これは本当に助かります。

こうなると1CPUに1ライセンス必要なメンタルレイの標準搭載はしないほうがいいような。
標準搭載=ライセンス料上乗せ(MAYA本体よりメンタルレイのほうが高いし…)ということになりかねないし。

 

 

Wildcat VP

 

発売になりましたが、どうなんでしょうか?
性能を見る限りではプロ向けではなくてゲームユーザー向けのボードのドライバーを変えただけって感じですが。
まともにMAYAが動くのならば買ってもいいかも。
スタジオではいまだに初代Quadroを使っています。
ポリゴン数が数千万になると最新のQuadro4でも大して変わりないし。

どうやらCGINでデモしてくれるらしいです。
シーンファイルを持っていって検証させてもらえないかなぁ。

 

 


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