終電を待つのみの深夜の駅

改札へと向かうエスカレーター

ただ無機質に動き続ける

 

誰一人いない駅

 

 

 

通勤ラッシュがまるで嘘のように静まり返った改札口

3年の間、御茶ノ水との往復に何度ここを通ったのだろう

 

 

 

独りホームにたつ

色々な思い出が蘇る

 

はじめてこの街に来たとき、都心からの予想外の遠さにショックを受けたんだ…

 

デジタルハリウッドの初授業の前日に徹夜で芸術について語り合って

死にそうになりながらこのホームに戻ってきたんだっけ…

 

たくさんの思い出

 

 

 

家へ帰る人々を乗せた下りの終電が来る

同時に上りの列車がホームに滑り込む

 

今日でこの街とお別れ

5年間、ありがとう

 

上り列車を待つのはただ一人

私にとっての本当の終電

 

 


[ R E T U R N ]


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