ガラス越しの空
すぐ先に無限の空が広がっているのに
はばたき飛び立つ力は十分有るのに
たった数ミリの透明な物質がそれを拒む
やがて日が暮れ
駅の灯りだけが行き交う人々を照らし出していた
秋の空のせいだろうか
気がついたら線路沿いの細道を歩いていた
鉄の森
越えた地平に
蜃気楼
一瞬止まる
二人の時間
Text
by Lisa Nishimura
冷えた手を
そっと差し出す
橋の上
離れた心
ひとつにつなぐ
Text
by Lisa Nishimura
[ R E T U R N ]